このページで習得できること
このページでは、メモ帳とExcelを起動し、メモ帳に入力したテキストをExcelにコピー&ペーストする というスクリプトを作成します。
- メモ帳からExcelへの転記(コピー&ペースト)
- ショートカットキー操作
学習時間 約10~15分
※ショートカットキー操作とは、「Ctrl + c」や「Ctrl + v」などの、キーボードでよく使う操作を、マクロマンのプログラム上でも利用できるようにしたキーの入力方法のことです。
操作手順
1.メモ帳を開く
メモ帳を手動で起動します。
2.プログラムを作成する
マクロマンでメモ帳を起動するコマンドを設定します。
マクロマンのアプリを起動し、[プログラム/アプリ] > [プログラムアプリを開始] を選択します。
プログラムの名前を入力して、保存します。 ※今回は「notepad」と入力します。
保存したコマンドが画面に表示されます。
3.キーの入力コマンドを設定する
メモ帳にテキストを入力するコマンドを設定します。
[マウス・キーボード] > [キーボード] > [キーを送信] を選択します。
[ウィンドウ名] 項目の 下向き矢印(プルダウン)をクリックし、"現在開いているメモ帳のアプリケーション"を選択します。
※メモ帳が起動していないと選択できません。メモ帳を起動していてもこの画面に表示されない場合は、一度この設定画面またはアプリを閉じてから再度試すと表示されることがあります。(この設定画面を開く前にメモ帳を開いておく必要があります)
[送信するテキスト] の項目に「あいうえお」と入力し、保存します。
保存したコマンドが画面に表示されます。
4.ショートカットキー操作でコピーする
メモ帳に入力したテキストを全選択してコピーを行うコマンドを設定します。
[マウス・キーボード] > [キーボード] > [キーを送信] を選択します。
[ウィンドウ名] 項目の 下向き矢印(プルダウン)をクリックし、現在開いているメモ帳の「*あいうえお - メモ帳」を選択します。
特殊キー | コード{半角} | 特殊キー | コード{半角} |
Backspace |
{BACKSPACE} {BS}{BKSP} |
Break | {BREAK} |
Caps Lock | {CAPSLOCK} | Delete | {DELETE}{DEL} |
↓矢印キー | {DOWN} | ↑矢印キー | {UP} |
←矢印キー | {LEFT} | →矢印キー | {RIGHT} |
End | {END} | Enter | {ENTER} |
Esc | {ESC} | Help | {HELP} |
Home | {HOME} | Insert | {INSERT}{INS} |
Num Lock |
{NUMLOCK} | Page Down | {PGDN} |
Page Up | {PGUP} | Print Screen | {PRTSC} |
Scroll Lock | {SCROLLLOCK} | Tab | {TAB} |
F1~F12 | {F1}~{F12} | + | {+} |
- | {-} | Space | ※半角スペースを入力 |
Alt | % | Ctrl | ^ |
Shift | + | Windowsキー | {WIN_KEY} |
・複数回入力する場合 ※半角スペースと回数分の数字を付け加えます。
例) Tabキーを5回押す→{TAB 5}
・ショートカットキーを入力する場合 ※アルファベットは小文字で入力します。
例) Ctrl+C(コピー)→^c / Ctrl+V(貼り付け)→^v
・Shiftキーを押したままEキー、Cキーを順に押す場合
→ +(EC)
・Shiftキーを押したままEキーを押したあと、Shiftキーを離してCキーを押す場合
→ +EC
5.Excelを開く
マクロマンで新規Excelを起動するコマンドを設定します。
[Excel] >[ファイル・ブック] >[Excelを開く] を選択します。
インスタンス名を入力し、保存します。 ※今回は仮で「RPAExcel」とします。
保存したコマンドがスクリプト画面に表示されます。
6.ショートカットキー操作で貼り付けする
メモ帳からコピーしたテキスト情報をExcelに貼り付けるコマンドを設定します。
[マウス・キーボード] > [キーボード] > [キーを送信] を選択します。
新規Excelファイルを起動してから、[ウィンドウ名] 項目のプルダウンから「Book1.xlsx - Excel」を選択します。
※[ウィンドウ名]項目でExcelファイルを指定するには事前に新規Excelファイルを開いておく必要があります。
[送信するテキスト] の項目に「^v」を入力し、保存します。
(貼り付け:Ctrl+V)
保存したコマンドがスクリプト画面に表示されます。
7.スクリプトを実行する
画面左上の「実行」ボタンを押して、スクリプトを実行します。
※対象のExcelが開かれているとうまく実行できないため、対象のExcelは閉じておきましょう。
スクリプトが正常に完了すると、以下のように「実行結果:正常終了」と表示されます。
今回の場合は、新規Excelファイルに「あいうえお」と入力されていれば正しく処理されたことになります。