タイパ向上ツール18選!「タイパ」の使い方や身近なタイパ向上例など
目次
タイパとは「タイムパフォーマンス」の略で、時間をどれだけ効率的に使うかという考えです。タイパ向上により時間を有意義に使えるメリットがあり、主にZ世代と呼ばれる1990年代後半~2012年生まれの方が強く意識する傾向があります。日々膨大な情報が発信され続ける一方、限られた時間で成果や満足度を重視する「時間対効果」を意識するようになったのは、必然ともいえます。
本記事ではタイパに類似する言葉「コスパ」「スペパ」との違いや例文、身近なタイパ向上行動と併せ、目的別のタイパ向上ツール1個ご紹介します。
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タイパとは?
コスパとの違い
コスパは「コストパフォーマンス」の略で、かけた金銭に対する効果を指します。
時間を重視するタイパと比べ、金銭を重視している点がタイパとの違いになります。「費用対効果」とも呼ばれ、食品や製品の品質、店舗で過ごす時間などさまざまなシーンで用いられるのが特徴です。
スペパとの違い
スペパは「スペースパフォーマンス」の略で、使用した空間に対する効果を指します。
空間(スペース)を重視している点がタイパとの違いといえます。働き方改革やコロナ禍によってリモートワークが普及したり、都市部を中心とした地価高騰による住宅面積の縮小化等の影響を受け、限られた空間を有効活用しようという意識が強まったために生まれた言葉とされます。
「タイパ」の使い方(例文)
パフォーマンスが得られれば「タイパが良い」、時間をかけたのに満足度が低かったと感じるなら「タイパが悪い」となります。使い方としては以下のようなものが挙げられます。
この動画アプリは倍速視聴できるからタイパ良い
休日にゴロゴロするのは(自分にとって)タイパ悪いし、資格の勉強でもしようかな
上司の自慢話ばかり聞かされて終わる飲み会はタイパ悪いから参加したくない
ググるよりもChatGPTに聞いた方がタイパいいよね
実際の利用イメージは上記のとおりですが、実際のビジネス上の会話で「タイパ」を用いる職場は少ない印象です。
定型業務はRPAで業務量を削減!タイパ向上へ
タイパが注目される背景
タイパが注目されるようになった背景を3つ紹介します。
1.IT技術やデジタルコンテンツの普及
さまざまなIT技術やデジタルコンテンツが普及してきた現代は、世界中から24時間あらゆる情報が発信される環境です。しかし、人々に与えられる時間が1日24時間であることに変わりはありません。発信される情報は増え続ける反面、人が1つの情報に注目できる時間のゆとりは少なくなっています。
限られた時間のなかで、膨大な情報から自分に必要な情報をいかに効率的に集めるかという課題に応えるためにタイパが注目されるようになったともいえるでしょう。
2.トレンドの急速な変化
いくつものSNSが普及したために、トレンドは日単位、時間単位で刻々と変化する世の中になりました。トレンドが急速に変化するなか、仲間との会話やトピックについていくためには、最新のトレンドに常にアンテナをはらなければいけません。
世の中が短時間に必要かつ有益な情報を探し出すのを求めた結果、タイパを重視する行動様式が注目されるようになったとも考えられます。
3.時間を効率的に使いたい
限りある時間を効率的に使いたいという意識も、タイパが重視されるようになった理由の1つです。
多くの企業が働き方改革に取り組み、仕事とプライベートの時間を分別、管理したメリハリのある生活が良しとされるようになりました。ワークライフバランスが改善されれば余剰時間も生まれ、自分が価値を感じられることに時間を使うことで仕事のモチベーションアップが期待できます。
身近なタイパ向上行動
次に、タイパ向上を意識した行動例を紹介します。
タイパ向上例1:動画の倍速視聴・ショート動画、切り抜き動画の閲覧
例えばYouTubeには、動画の再生速度を早める倍速視聴機能があり、必要に応じて閲覧時間を短縮することができます。
また、YoutubeやTiktokでは動画の一部を切り抜きテロップを追加するなど、編集をしたものを「切り抜き動画」とし投稿されることがあります。その切り抜き動画によって動画の全てを見なくとも反響のあったシーンや見たいシーンだけを端的に観ることができます。
元の動画の見どころや要点がまとまっているため、短い視聴時間で観たい部分だけを繰り返し観ることができるという利点があるのです。効率的に多くの情報を得たいというユーザーの意識によってもたらされた機能でもあり、実際に多くのユーザーから支持されているものです。
タイパ向上例2:映画やドラマのネタバレをしてから見るか判断する
ネタバレとは「物事の仕掛けがバレる」という意味使われる言葉で、ネタ(物事の仕掛け)とバレる(露見する)の造語です。普段は比較的ネガティブなイメージで用いられていましたが、タイパを重視した場合はポジティブな意味合いで使われます。
これまで映画やドラマなどの作品や生中継以外のスポーツの試合などは、終わるまで結果が分からないのが醍醐味でもありました。しかし、結果が分かったうえで観る価値を決めたいという考えから、あえてネタバレを知りタイパ向上を実感する狙いがあります。
タイパ向上例3:ネットスーパーの利用
ネットスーパーとは、インターネット上で欲しい商品を選び、配達時間の指定をすれば、実店舗に出向かなくとも自宅まで商品を届けてくれるサービスです。ネットスーパーを利用すればスーパーまでの行き帰りや買い回りの手間がなく、ほかのことに時間を費やすことができます。また、荷物が増えてしまうことによる行動制限や、重い荷物を持ち帰るという手間もかかりません。
日常的に行う買い物だからこそ、効率的なネットスーパーのサービス利用はタイパ向上が可能です。
タイパ向上例4:アプリで友人や家族の位置情報を把握
友人と待ち合わせをするとき、なかなか相手と会えずストレスを感じる場合があるかと思います。相手を探す時間はお互い非効率で、タイパがよくありません。
相手を探すには「アプリを利用した位置情報の共有」という方法があります。位置情報共有アプリを利用すれば、相手との待ち合わせに時間を浪費することなく、一目で相手の現在地を把握することができます。また、別の使い方として、急に空いてしまった時間に近くにいる友人を探し合流するという方法もあるようです。
ほかにも、家族の居場所をアプリで把握すれば、確認する手間を減らせます。たとえば、子供や年配のご両親といった家族の位置情報を追跡することで、相手の返事を待たずとも安全性を確かめられそうです。
ビジネスにおけるタイパ
Z世代を中心に広がったとされるタイパですが、時間の有効活用という視点はビジネスにも役立ちます。
ビジネスでタイパを高める場合、「無駄な業務を見つけて省く」「ツールの活用」という方法が有効です。業務を可視化し、無駄な業務を省くことで作業時間の削減だけでなくミスや見落としを減らせます。そしてツールの活用によってさまざまな業務を効率的に処理していくことができます。
また、Z世代の就活ではタイパを意識し、入社後に「多様な経験を得るための時間が確保できるか」を重視する傾向もあります。企業としては人材確保という点からも、タイパを重視した業務環境はアピールできる強みの1つとなるでしょう。
タイパを意識した働き方
タイパを意識した働き方とは、生産性を高めるような取り組みを指します。タイパを意識した場合、働き方には具体的に以下のような特徴がみられます。
- 退社時間から逆算して時間内に終わるよう、緊急度と重要度の高いタスクから取り組む
- オンライン会議(即時性や重要な場合)やビジネスチャット(日常業務)の導入
- 効率的に作業を進めることで、同じ時間で多様な経験を積む
- 人の手で行う必要のないものは自動化ツールやマクロで自動化する
- 求められる役割や成果物に対する期待値をすり合わせてから取り掛かる
非効率で旧態依然とした職場の風土は、タイパに注目することで改善の余地もあるかもしれません。お互いの時間を有効活用できるよう配慮し、適宜業務のやり方も改善していくことでタイパ向上を目指していきます。
【目的別】ビジネスに利用できるタイパ向上ツール
ビジネスでのタイパ向上に向け、デスクワーカーの業務に注目し、目的別におすすめのタイパ向上ツールを特徴と共に紹介します。
定型作業の自動化によるタイパ向上(RPA)
定型作業を中心に、RPAで業務を自動化することで、人の手で行うよりもはるかに効率化でき、成果の質自体も高い水準で安定させることができます。定型作業とは予め手順が決まっている業務で、人が作業すると手間と時間がかかり、ヒューマンエラーを起こしやすいものです。
RPAであれば指示通りに正しくプログラムが動くので、大量の定型作業であっても疲れることなく、ミスなく作業を完了させることが可能です。さらに、さまざまな情報がデータ上で管理されれば、データ探しにかかる時間も短縮され、情報分散の防止にも役立ちます。
社員に時間や精神的なゆとりが生まれるため、収集したデータを利用した業務改善の検討といったより良い価値のある業務に時間を割くことができます。
マクロマン |
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WinActor |
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UiPath |
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併せて読みたい! RPAとは?という方はこちらの記事がオススメ
コミュニケーションツールを利用したタイパ向上
コミュニケーションツールとは情報の伝達や共有を目的に使われるツールのことで、チャットやプロジェクト管理ツールなどが代表例です。
対面でのコミュニケーション・電話・メールだけだと、ビジネスを効率的に進めるために支障が出てしまう場面も少なくありません。そうした際にコミュニケーションツールを活用すると、スムーズな意思疎通を実現してタイパを向上させることができます。
Chatwork |
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slack |
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チャットで情報収集をタイパ向上(AI)
AI搭載のチャットを利用すれば、情報収集力を格段にアップすることが可能です。
従来の、人と人がコミュニケーションを行う目的のチャットと異なり、ChatGPT・Gemini・Bing AIに代表されるサービスではAIがさまざまな質問に答えてくれるます。
たとえば、質疑応答・文章の要約・アイデア出し・テキストの作成など、質問の工夫次第で作業効率を飛躍的に高められるのです。
ChatGPT |
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Gemini(旧:Google bard) |
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COPILOT(旧:Bing AI) |
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要約情報を利用したタイパ向上
情報を要約すれば時間が短縮できます。
例えばビジネス書・教養書・ニュース・コラムなど、さまざまな情報を摂取するのには手間がかかります。そうした際に要約情報を提供するサービスの利用で、文章のポイントを効率よく把握することができるのです。
時間がかかるからと後回しにしていた情報のチェックも、隙間時間を活用して行えるようになります。
flier |
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Summery GENERATOR |
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Web会議ツールによる会議のタイパ向上
Web会議ツールとはパソコンやスマートフォンなどの端末をインターネットに接続することで、映像や音声をリアルタイムで複数人に通信してミーティングを行えるサービスを指します。
Web会議ツールを活用することで移動時間を削減できるだけでなく、リモートワークといった多様な働き方も実現可能です。
Zoom |
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Google Meet |
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Microsoft Teams |
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Web会議ツールはビジネス用途での利用のほか、採用活動への導入によって採用効率を向上させるといった使い方も可能です。
グラフィックデザイン作成ツールを利用したタイパ向上
グラフィックデザイン作成ツールを利用すれば、時間のかかるデザインも思いのままです。
これらに搭載された多彩な編集機能を使えば、写真や編集・画像の加工・印刷物のデータ作成・オリジナルのアートワーク作成などを手軽に行えます。グラフィックデザインのスキルや知識が不足していても、短時間でプロのような作品を作り出すことが可能です。
Canva |
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Adobe Express |
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AIを利用した自動画像生成によるタイパ向上
昨今ではAIを利用した自動画像生成サービスも登場するようになりました。単語や文章を入力して表現したいイメージを指示するだけで、自動で画像やイラストが作成できてしまいます。
これにより、絵を描くスキルのない方でも簡単にイラストを作成できるので、コストをかけずに短時間でクリエイティブな作業を進めることが可能です。※ただし著作権には十分に注意しましょう。
Canva |
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DALL-E 3(ChatGPT) |
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Dream Studio |
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タイパに関する注意点
タイパ向上は公私ともにメリットがありますが、取り組む際は注意も必要です。時間の効率性を意識した行動は、相手からみて受け入れがたい場合もあります。以下がタイパに関する注意点です。
過剰にならず、適切に検討と実施を
タイパは現代社会がもたらした考えともいえますが、充分検討したうえで取り入れるのが基本です。
タイパ向上を意識した行動は、相手とのコミュニケーションはあまり重視しない傾向があります。しかし、仕事や相手とのかかわりは目先の目的や効率さばかりではありません。相手を思いやった会話やさりげない気遣いをする姿勢などは、人とうまく付き合っていく潤滑油にもなるのです。
なぜタイパ向上をするのか、目的を見失わないこと
便利なツールによって作業が効率化すれば作業時間が減り、時間も確保できます。タイパ向上は「価値のあることに時間を費やす」「有意義に使える時間をつくる」というようなことが目的です。
本来必要性がないことに時間を費やしてしまわぬよう、従来のやり方にとらわれず、明確な目的を設定してから取り組みましょう。
タイパ向上ならRPAツール「マクロマン」
ビジネスにおけるタイパ向上には、先ほど紹介したRPAツールのなかでも「マクロマン」が特におすすめです。
マクロマンは人数や機能、期間の制限が無く、サービス自体の利用は完全無料であり、ご希望に応じて有償サポートを提供する料金体系です。例えば操作方法や、マクロマンの活用方法に関する質問は無料のコミュニティを活用いただくか、有償で当社スタッフがお答えするサポートサービスへのお申込みとなります。
業務にかかる時間を短縮するだけでなく、従業員の負担軽減や人件費の削減も可能で、タイパとコスパ両方の改善も期待できます。
サービスの詳細は、弊社ホームページからダウンロードいただけます。個別相談やトライアル利用も随時行っているので、こちらもぜひご検討ください。
RPAは人の判断を必要としない、繰り返し業務や定型業務の自動化を目的としたツールです。得意、不得意があるため、RPAの基礎に関する情報は以下を参考にしてみてください。
マクロマンでタイパ向上できること
まとめ
タイパは時間帯効果を表現する言葉であり、投じた時間に対する満足度や生産性を求める意識が背景に存在します。タイパ向上によって浮いた時間や余白を生み出せますが、その時間をどのように活用するかということが何より大切です。また、ビジネスシーンでタイパ向上に取り組む際は周囲への配慮も欠かせません。
ご紹介したツールをはじめ、RPAツールの「マクロマン」は貴社のタイパ向上に役立ちます。業務を自動化することでタイパ向上し、幅広いビジネスチャンスを切り開くきっかけにされてはいかがでしょうか。
この記事の監修者
コクー株式会社
MACROMANノート編集部
MACROMANノートは、RPAをはじめ業務効率化に関する情報サイトです。RPAで毎日の業務効率化を後押しするメディアを目指しています。