RPAを導入したものの、導入効果が実感できていない、業務量が増えてしまったなど、新たな課題を生み出してしまう失敗例も耳にします。
導入前には、RPA化に適した業務かどうかを見極めることが重要です。
RPA化に適した業務
RPA化に適しているのは、ルール化された業務や、繰り返し業務など、途中で人の判断が必要のない業務です。RPAはAIとは異なり、学習したり考えたりすることができないため、人間の思考や判断が必要な非定形業務には対応できません。また、RPAに覚えさせた指⽰書から外れることがあると処理することができません。(RPAツールによっては、AIと連携することで一部自動で判断処理を行えるようになっているものもあります。)
RPA化に適した業務のチェックポイント
- ルール化が可能な業務、ルールの変更が頻繁に発生しない業務
- 繰り返しが多い業務
- 複雑な判断や例外ケースが少ない業務
- ルールや手順の定められている業務
- 処理件数の多い業務
- リカバリーが可能な業務
RPA導入前の準備
業務全体のフローを明確にすること
業務フローを明確にすることで、RPA化する業務対象を効率的に洗い出すことができます。
また、工数を洗い出すことにより、導入前後での導入効果予測を立てることができます。
業務ごとの手順書・指⽰書を作成
RPA化が可能かどうかを見極めるため、業務ごとに手順書を作成します。
また、RPAでは、パソコンへの入力操作やマウス操作を自動化することが可能ですが、人間が指⽰した通りにしか動きません。そのため、自動化してほしい作業をRPAに覚えさせるための指⽰書(シナリオやタスク等と呼ばれています)を作成する必要があります。
RPA化する業務の優先順位
業務全体に影響がでないよう、納期が差し迫っておらずリカバリー可能な業務からRPA化を行う必要があります。